新座市立図書館

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おすすめ本とコメントを一挙紹介!令和6年度「あなたのおすすめの本教えてください。」

  • 展示
  • 中央
  • 掲載日2024年10月1日
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令和6年8月1日~8月31日まで募集した「あなたのおすすめの本」に、たくさんの御応募ありがとうございました。
みなさんからいただいた、おすすめの本を紹介します(タイトルをクリックすると、その本の詳細を見ることができます。予約もできます)。

みなさんのおすすめの本は、令和6年10月1日(火)から10月31日(木)まで、中央図書館1階に展示をしています。
本には、おすすめコメント入りPOPがついています。新たな本との出会いをおたのしみください。
また、読んだ本の感想やあなたのおすすめ本などをアンケートフォーム(別ウインドウ)からぜひお聞かせください。
読書の秋に読みたい本が揃っています。たくさんのご利用をお待ちしています。

 

       
 ※写真は昨年度のものです

 

みなさんのおすすめの本

おすすめの本(一般)

タイトル             著者表示 出版者    こんな人におすすめ! おすすめコメント
アルジャーノンに花束を ダニエル・キイス/著 小尾芙佐/訳 早川書房 自分に自信がなくなったり生き方に迷っている人 知的障害をもつ主人公が脳の手術を受け天才になる。沢山のことが出来るようになったことによって心の葛藤に苦しみ、新たに起こる感情に流される。最後に主人公がもとの障害に戻るところでほっとすると共に感動する。
名画のなかの猫 アンガス・ハイランド/[編]著 キャロライン・ロバーツ/[編]著 喜多直子/訳 エクスナレッジ こよなく猫を愛する人へ うちの子(猫)が一番かわいいと思っている方が、多いでしょう。私もその一人です。でも、猫を描くアーティストの紹介もあって、知らなかった名画に出逢えること間違いなし!!です。この本で、是非二番目にかわいい猫を見つけてください。
本へのとびら-岩波少年文庫を語る- 宮崎駿/著 岩波書店 児童文学、アニメーション映画が好きな人 宮崎駿さんが岩波少年文庫から50冊を選びその一冊一冊に短い文章をつけています。ある小学生の友人を想定して書かれたということですが、語りかけるような手書き感のある文章がとてもいいです。
カモメに飛ぶことを教えた猫 ルイス・セプルベダ/[著] 河野万里子/訳 白水社 すべての人 海に舟から流れ出た原油に羽をやられた瀕死のカモメが黒猫ゾルバに三つの願いを託す。
「①私の生んだ卵を決して食べないで
 ②ひなが生まれるまで卵のめんどうを見て
 ③ひなが生まれたら、そのひなに飛ぶことを教えて」と。
黒猫ゾルバは港の猫たちや仲間たちとカモメの約束を果たそうと知恵や力を出しあって大奮闘する。
けなげさ 温かさ やさしさ 必死さ ユーモラスさが伝わって来ます。飛べない猫がカモメに飛ぶことを教えられるのか?
家族と自分を守る「安心な食品」の選び方 安部司/著 祥伝社 何を食べるかは大切だと考えている人に。食習慣を改善したい時 食品のラベルをよく見て原材料をチェックして、賢く買い物ができるようになります。安心な食品を選べるようになり、健やかに暮らせます。
日本領サイパン島の一万日 野村進/著 岩波書店 幸せに暮らしたい正しい人に。楽園のような島での平和な生活を知りたい時。 今から100年以上前に、1人の日本人がサイパン島に小舟で漂着し、意識を失っていたところ、「カナカ人」たちが助けました。その後、美しい島に山形県からの集団移民があり、楽しく豊かな生活があったことを知ることができます。
ライオンのおやつ 小川糸/著 ポプラ社 人生をみつめなおしたい時 楽しそうな本だなと思い読み始めましたが、終末期に関する結構重い内容でした。
こんな最期があってもいいのかなと考えさせられる本でした。
はなちゃんのみそ汁 安武信吾/著 安武千恵/著 安武はな/著 文藝春秋 健康で過ごしたい人に
気分を明るくしたい時
気分良く過ごしたいなら、自分や配偶者や子どもにほほえみかけると良いのです。
自分を笑えるように。
困難な状況にあっても、物事の良い面を探すようにしている作者に励まされます。
はなちゃんのみそ汁 安武信吾/著 安武千恵/著 安武はな/著 文藝春秋 10代の子どもを持つ親に
子どもを見守り、上手に教えたい時に
親子の心の通うコミニュケーションが必要な時、どうしたら良いのでしょう?
学校に行きたくないと思うほど大変な時に、難しい状況に対処できるよう子どもを助けられます。
はなちゃんのみそ汁 安武信吾/著 安武千恵/著 安武はな/著 文藝春秋 家族の絆を強めたい人たちに
食事を楽しみながらホッとしたい時に
家族そろって食事をするのがなぜ大切なのか?
人生は、楽しみ・温もり・安らぎだけでない、悲しみ・苦しみの涙もある。
どんなに沈んだ気持ちでいても、人は食べて元気になれる。
デスクと気持ちの片づけで見違える、わたしの仕事時間-OURHOME- Emi/著 ワニブックス 時間を有効に使いたい人に
ストレスを和らげるのに役立つアドバイスが欲しい時
目標や優先順位の高いもの、やるべきことのリストを作ります。
全てのことを適正に、取り決めに沿って行います。
家族との時間を大切にし、喜びの多い産出的な仕事ができるようになります。
国道沿いで、だいじょうぶ100回 岸田奈美/著 小学館 思いやりのある人に
辛抱強さが必要な時
心温まる家族愛に感動します。愛は決して絶えません。
障害を受けて入れて、明るく前向きな家族の強い絆に勇気をもらえます。
いちばんシンプルな「片づけ」のルール
※新座市未所蔵。改題前所蔵あり
いちばんシンプルでわかりやすいお片づけBOOK
中山真由美/著 マイナビ 仕事と家事と子育てに一生懸命な人
どうしようもないほど部屋が散らかってどうしたらいいか分からない時に
やる気を出すためリストアップして書き出して、出来たら消します。
タイマーをセットして始めてから、作業します。
意外なほど楽しくできます。
何事もそうですが、イヤイヤするのと、喜び勇んでするのとは大違いだと思いました。
バタン島漂流記 西條奈加/著 光文社 前向きに生きたい人に
恐れに屈しそうな時に
志を持っていても挫折する時もありますが、しかし、決して希望を失わないことの大切さが分かります。
つらくても、切なる期待を抱いて仲間達との絆を強め忍耐するなら、将来に報われます。
漂流者は何を食べていたか 椎名誠/著 新潮社 生きる希望を持つ人に
創意工夫と知恵を得たい時
もしも天災で日常生活が脅かされてしまったら、大切なのは何ですか?
勇気を出して心を強くし、決して諦めない。生きるヒントが分かります。
わたしのもう一つの国-ブラジル、娘とふたり旅- 角野栄子/著 ポプラ社 他の人に関心のある人
外国人と友情を築きたい時
サウダージ(意味は正確に日本語に訳せませんが、懐かしいとか、憧れ、郷愁に近いポルトガル語です)。
作者が移民として生活していた外国に、娘とふたり旅。
文化や人種、言語が違っても、人の心の優しさ美しさは同じだと思いました。
餃子のおんがえし じろまるいずみ/著 晶文社 楽しい本が読みたい人に
疲れていても、直ぐに気分良くなりたい時に
前にも借りて読んだら、面白くて忘れられずにまた借りたくなった本。
再読しても笑いが止まらず、しかも以前よりも本がきれいになっているように思う。
世界一美味しい「プロの手抜き和食」安部ごはんベスト102レシピ
-「食品のプロ」が15年かけて考案!「魔法の調味料」で本気の時短!しかも無添加102品!-
安部司/著 タカコ ナカムラ/料理 東洋経済新報社 美味しい料理を食べたい人に
忙しくて時間がないが、無添加で安心な和食を爆速で作る時に
今までは自分で作る気力が無く、お惣菜を買って食べたりしていました。
本を読んでから、かんたんに作ることができて嬉しいビックリですね。
電子書籍も借りて読みましたが、紙のほうが分かりやすいと思いました。
不実な美女か貞淑な醜女か 米原万里/著 米原万里/著 外国語に興味がある人
スカッとした笑いが欲しい人
びっくりするタイトルですが、きちんと意味のあるすごいタイトルです。ロシア語の同時通訳者だった著者が、現場でのエピソードを交えつつ、通訳や翻訳、についてスバっと語ります。言語のふしぎと面白さについても考えさせられる1冊です。爆笑間違いなし!
著者の妹である井上ユリ氏のエッセイ「姉・米原万里-思い出は食欲と共に-」を読むと、更に著者のすごさを感じられます。
風に舞いあがるビニールシート 森絵都/著 文藝春秋 悩んでいるとき、何かに迷っているとき 短編集でどれも全く違う話ですが、共通しているのはそれぞれが大切な何かのため、一生懸命に生きている姿が描かれているということです。昨今ネットの普及であらゆる人との交流や情報共有が可能になりましたが、一方で何が本当か、何がウソか見極める力も必要になってきています。何を信じていいのか、わからなくなったときはぜひこの本を手に取ってみてください。自分の信念に従い、何かのために全力で生きる6人の物語が待っています。この本を読み終わったとき、あなたも自分の信じるべきものが何なのかおのずと見えてくるかもしれません。
世界の文学セレクション36 4 新装
(ラファイエット夫人 ラクロ)
ラファイエット夫人/[著] ラクロ/[著] 二宮フサ/訳 伊吹武彦/訳 中央公論社 世界史に興味のある方
古典に苦手意識のある方
舞台は16世紀フランスの宮廷。ヒロインはシャルトル公の美しい十代の娘。
まだ恋も知らぬまま、クレーヴ公と結婚をしクレーヴ夫人となる。
 人妻となった後に出逢ったヌムール公に恋心を抱き、ヌムール公もまたクレーヴ夫人に恋をする。
 ヌムール公に猛アタックをされたクレーヴ夫人は悩んだ末、夫に告白をしてしまう。
 さて、夫は…。
 17世紀に書かれたこの時代に、クレーヴ夫人の毅然とした強さは、現代でも色褪せず感動してしまう。
 また、史実に基づく宮廷での描写も興味深い。
 三島由紀夫や太宰治も読んでいたらしく、その追体験を味わえるのも面白い。
素朴な疑問-食品の裏側から くらしの中の添加物・調味料入門- 安部司/著 不知火書房 健康で長生きしたい人に
食品の安全性に関心を持つ時
食品を選ぶ時の参考になります。
加工食品は裏側のラベルをよく見てから買うようになりました。
夜は短し歩けよ乙女 森見登美彦/著 角川書店 笑える小説を読みたい方 ちょっと不思議で、笑える小説です。堅苦しい話ではないので、楽しんで読めると思います。
世界から猫が消えたなら 川村元気/著 マガジンハウス 中高生にぜひ 余命わずかな主人公。悪魔から、「この世界からひとつだけ何かを消す。その代わり、一日の命を得ることができる」とささやかれます。
何を消すか…。自分におきかえ大事なものを見つめなおす機会になります。
楽園のカンヴァス 原田マハ/[著] 新潮社   美術の世界を舞台になぞがとかれていきます。絵画に疎い方も美術館へ行ってみたくなります。
おばちゃんたちのいるところ 松田青子/著 中央公論新社 ちょっとお疲れ気味の方に 番長皿屋敷のお菊さんや、天守物語の富姫など、能や落語の怪談のヒロインたちが、現代にやってきます!読めば元気が湧いてくる、愉快な連作短編集です。
航路(上・下) コニー・ウィリス/著 大森望/訳 ソニー・マガジンズ SF好きの方、一気読みを体験したいひとに 臨死体験を科学的に解明するため実験を計画する認知心理学者のジョアンナと神経内科医のリチャード。しかしトラブルが続出し、ジョアンナ自ら臨死体験を行うことを決意するが…。
まさにノンストップの面白さ。スピード感あふれる軽快な文章でどんどん読み進められます。なんでこううまくいかない?どうしてこんなにトラブルがおこるの?とやきもきします。ユーモアたっぷりな語り口が魅力。この作者の他の作品もめちゃめちゃおすすめです!!
帰ってきたヒトラー(上・下) ティムール・ヴェルメシュ/著 森内薫/訳 河出書房新社 歴史に興味のある方
ドイツについての知識がある方もない方も
アドルフ・ヒトラーが突如現代に蘇る。
ヒトラー目線で現代のメディアやテクノロジーに触れ、YouTuberとして人気を博す。
現代人とかみ合わないのに事が進んでしまう様は面白かった。
しかし、ヒトラーが歴史的に犯した罪を見れば笑えない。けれど現在の世界情勢に於いて新たなヒトラーが現れる可能性が…。などと考えさせられた。
ドイツについての知識が足りなくてもさくっと読めます。
国立科学博物館のひみつ
国立科学博物館のひみつ 地球館探検編
成毛眞/著 折原守/著

成毛眞/著 国立科学博物館/監修
ブックマン社 国立科学博物館に行った人、言ってみたい人、行った事はないけど興味がある人に 普通に行っただけでは気づけない事、一緒に行った人に話したくなる内容ばかりです。写真も沢山あるので、ながめているだけでも楽しいです。
東京ぶらり謎解きさんぽ-まちの歴史を読み解く- 岡本哲志/著 エクスナレッジ 都内へお出掛け時、頭に入れておきたいマメ知識です 池袋が現在のようなターミナル駅として知られるようになったのは、なんと関東大震災後!
それまでは、巣鴨・大塚地域より格下扱いを受けていた?!
その他にも、原宿がトレンディなわけ、谷が8つあるのになぜ四谷なのかなど、知ると訪れたくなること間違いなしです。
歯と体の発達に合わせた赤ちゃんと幼児のごはん-0〜3歳 きちんとかめる、たのしく食べる- 婦人之友社編集部/編 婦人之友社 離乳食に悩むおとうさんおかあさん
保育者や歯科医師、歯科衛生士
離乳食の本は数多くあるのに多くの保護者が悩む離乳食。
それはほとんどの本が暦年齢を基準にしているから。同じ月齢でもお口の機能の個人差はとても大きいのに。
この本は暦年齢ではなくお口の発達に沿ってステップアップしていくことができるよう、歯の萌出ごとにゴックン期、モグモグ期、カミカミ期などと分類しています。著者の小児歯科医により、食べている時の口のまわりの動きや舌の使い方の観察ポイントをわかりやすく示しています。
今日から悩まずほかの子と比較せず、ゆっくりあせらず進めていきませんか。
燕は戻ってこない 桐野夏生/著 集英社 少し刺激のほしい方へ 代理出産という重いテーマで、刺激ある内容ですが、代理出産する本人、依頼者、友人、関係者の気持ち、心が時間と共に変化していく様子がとてもリアルに表現されている、納得する作品です。
これ一冊で安心マナーのすべてがわかる便利手帳 岩下宣子/監修 ナツメ社 冠婚葬祭時などの「こんな時、どうしたら良いのかな?」がシーン別に解説されています。 御祝儀袋等の基本や、表書きの書き方から始まり、日常のお祝い、お礼、お返しのおくり方等が解説されていてわかりやすいです。
結婚式場や葬儀場での進行手順例やマナー等も載っており、経験の少ない実際の場で大変役に立ちました。
他にも日本ならではの作法や、手紙の書き方等、シーンに合わせてイラスト付きで解説されていてわかりやすいです。自分には身に付いていない事が多く、いざという時困らないように勉強しておかなければなと思わされました。
年にそう何度とない行事ごとの「わからない」をすぐ調べられ、マナーの勉強にもなる、便利な一冊です。

おすすめの本(児童)

タイトル             著者表示 出版者    こんな人におすすめ! おすすめコメント
「お手伝いしましょうか?」うれしかった、そのひとこと 高橋うらら/文 深蔵/絵 講談社 福祉学習の4年生に最適。もちろん大人にもおすすめ 私たちは町に出ると、いろいろな人に出会います。車いすの人、目の不自由な人と。その人たちが、困っている様子でしたら、あなたはどうしますか。ためらうことなく、ひとことかけてみませんか。きっと、笑顔が返ってきますよ。どのような、魔法の言葉でしょうか。
二宮金次郎 木暮正夫/文 ポプラ社 子どもだけでなく、大人が読んでもおもしろくてためになります。 この本には、有名な、「二宮金次郎はたきぎをせおって歩きながら本を読んだ」ということについて、違う説が書かれています。どちらにしても、外を歩きながら本を読むのは、現代の歩きスマホと同じで危険なので、やめましょう。
本や勉強に興味がある方、ない方、どちらでもない方にもおすすめです。
小川未明童話集-赤いろうそくと人魚・野ばらなど- 小川未明/著 柊有花/絵 小埜裕二/監修 世界文化ブックス 長文読解に慣れていない学童
子どもへ読み聞かせ本を探している方
子どものころ、父が読み聞かせてくれた『赤い蝋燭と人魚』が懐かしくて手にとったものの、記憶にない童話を発見。
 それは、『どこかで生きながら』という宿なし猫の親子の物語。
身を刺すような北風から体を張って子猫を守り抜く母猫。その姿は、仕事一筋で深夜まで働いていた在りし日の父と重なり思わず涙がこぼれました。
 やがて子猫は、優しい少女に引き取られ安心の日々を過ごしていましたが、ある嵐の晩、自ら外へ飛び出し…。
 末巻には童話ごとの解説があり、童話への未明からのメッセージが読み取れます。
 漢字にはふりがながふってあり、難しい語句には説明もされているので子どもはもちろん、大人にも是非。
 子どものころには感じなかった大切なことを気づかせてくれるかもしれません。
長い冬 ローラ・インガルス・ワイルダー/作 谷口由美子/訳 岩波書店 家族想いの人に
家族の絆を深めたい時に
厳しい荒漠とした草原で、物質が乏しくても開拓者精神を保つ人々の生活。
親が愛情を込めて子どもを育てる場面に感動して書き写した。
ローラとアルマンゾの恋。私の気持ちを表現する言葉を探したけれど見つからない。
リンゴの丘のベッツィー ドロシー・キャンフィールド・フィッシャー/作 多賀京子/訳 佐竹美保/絵 徳間書店 子育てに関心のある人
子どもがのびのび育つ方法を知りたい時に
子どもの可能性を信じて、思いやり深く見守ると、子どもはどのように成長していくのでしょうか。
豊かな自然の中で生活する女の子のステキな挿し絵に、心がほっこりしました。
冒険者たち-ガンバと十五ひきの仲間- 斎藤惇夫/作 薮内正幸/画 岩波書店 ドキドキする冒険に出たい人に ネズミのガンバと仲間たちは、ある日海に出かけます。そこで出会った忠太というネズミの住む島へ、イタチのノロイ一族と戦うために冒険に出発します。
強くおそろしいイタチに、小さなネズミがどう立ち向かうのか?ガンバたちに勇気をもらえる一冊です。
いつか君に出会ってほしい本-何度でも読み返したい158冊- 田村文/著 河出書房新社 何か読みたい!けど何を読んだらいいか迷っている人へ 7つのテーマで158冊の本が紹介されています。古典から絵本大賞受賞作まで、ジャンルもばらばら、古今東西もりだくさん。読んだことがある本も、時間が経ってから読み返すと違った読書体験になるそうです。
学生の頃、若い頃に読んでおきたかった!という本も多いですが、今からでも遅くない。今が一番若いのだから!と思わせてくれる。そして、若い人には「ぜひ読んで!」とすすめたくなる。そんなブックガイドです。
トドにおとどけ 大塚健太/作 かのうかりん/絵 パイインターナショナル 誤解されやすい人と誤解されて悩んでいる人へ シロクマさんからトドさんへ渡すように頼まれた誕生日プレゼント、渡した相手は? 「わたしはアシカ!」(トドより小さい) ありゃ、間違い! 「わたしはアザラシ!」(トドより丸くて起き上がれない) 「セイウチだよ」(りっぱなヒゲとキバ) そして、ラッコとイルカ? ああ! 海獣のなかま、ってことなのね! そして、さんざん飛び回って最後にトドさんに渡すんだけれども… 最後の最後にとんでもないことがわかりますが、それは読んでのお楽しみ! 誤解してる人も、誤解されてる人も、誤解で迷惑してる人も、この絵本を読んでも何も解決しません。でも、ほんのひと時でも「アハハ!」と笑ってすべてを忘れる、ってのはどうでしょう? 正しい知識をインプットするのはその後で。
ふつうのおひめさま メアリー・マーガレット・ケイ/作 東春見/訳 堀川理万子/絵 徳間書店 今までに沢山の児童書を読んだ人に
楽しいお話が読みたい時
「人は外見を見る」と言われるが、そうではない。
美人でないお姫様の生活がとっても楽しい。
挿し絵も雰囲気があり、読んでいて思わず吹き出してしまった。
海賊の大パーティ マーガレット・マヘイ/作 猪熊葉子/訳 クェンティン・ブレイク/絵 大日本図書 これから児童図書館をつくらなけりゃならない大人の人の参考に この本の中には2つのお話が入っていて、ひとつはこの本のタイトルと同じで「海賊の大パーティ」です。海賊たちが待ちに待ったどんちゃん騒ぎの”のっとりパーティ”を繰り広げるお話でこちらも面白いのですが、メインでおススメしたいのはふたつめの「図書館員になった山賊たち」です。子供達が本当に望んでいる図書館ってこのお話に出てくる、いろいろなコウルサイ注意書きがなくて(まあ、今の時代「禁煙」は当たり前、と言う意味で)、子供を相手にする図書館員は十分な人数が配置されていて、ふざけるのが好きで、毎日お話の読み聞かせや冒険ごっこなどをする事が出来る、そんな図書館を… とてつもなくでかい本棚がある、とても変わったシンボルオブジェが鎮座マシマシてる、なんてカッコばかり気にしてる図書館じゃなくて、10年100年1000年は無理でも300年くらいは持ち語り継がれる伝説の本当の児童図書館を、アナタも作ってみたいと思いませんか?
ウィズ・ユー 濱野京子/作 くもん出版 一人で抱え込んでしまう方に 高校受験を控えた悠人は、家族との関係に息苦しさを感じ、息抜きに夜にランニングをするようになる。すると、途中の公園でいつも思い詰めた表情をしている少女 朱音のことが気になり始める。
朱音は次第に心を開くが、悠人が朱音のことを知るうちに、ヤングケアラーであると分かって…

朱音を思いやる悠人の心の葛藤が胸に迫りました。ヤングケアラーの問題について考えるきっかけにも是非。
ドリトル先生ガラパゴスを救う-新ドリトル先生物語- 福岡伸一/著 朝日新聞出版 ドリトル先生ファンの方、
冒険物語が好きな方
ドリトル先生の新作??と思いきや、生物学者・福岡伸一によるオリジナルの作品。しかしながら、世界観はしっかりドリトル先生で、違和感なく楽しめました。
「ドリトル先生航海記」が大好きなので、楽しさも2倍。生物学者らしい専門的で、でもわかりやすくて楽しい知識もいっぱいのドキドキの冒険譚。ぜひ!
帰ってきた船乗り人形 ルーマー・ゴッデン/作 おびかゆうこ/訳 たかおゆうこ/絵 徳間書店 希望を持ちたい人へ
勇気がほしい時
苦難にあっても助けが与えられます。願い続けること、あきらめないことがわかりました。
人形の家 ルーマー・ゴッデン/作 瀬田貞二/訳 岩波書店 幸せな家庭生活を求めている人に
満足な暮し方を知りたい時
平和で円満な生活が、ある日思いがけない事件がおこり、おびやかされます。その結果、自分がどんな性格か、知ることができました。短所を直す点に気付かされました。
香君(上・下) 上橋菜穂子/著 文藝春秋 物語に浸りたい人に 香りで全てを司る「香君」が支配する世界。並外れた嗅覚で植物の不思議な香りをかぐことができるアイシャは、虫害の危機に瀕する稲の秘密を探ることに。
上下巻一気読み必至の、ファンタジーです。
さよならジャンボ やなせたかし/作・絵 フレーベル館 子どもたちへ、そしてかつて子どもだったすべての人びとへ アニメ アンパンマンで有名なやなせたかし先生の絵本です。
おうさまとさんにんのこくみんだけのちいさなくににぞうとぞうつかいがやってきます。しかし、しあわせだったくにがあるできごとをきっかけに、かわってしまいます。
絵本を通して、平和を学ぶことができる1冊です。
モモ ミヒャエル・エンデ/作 大島かおり/訳 岩波書店 現代に生きるすべての人へ 廃墟に住む不思議な少女モモは、話を聞くのがとても上手な女の子でした。彼女に話を聞いてもらうと、けんかをしていた人でもすぐに仲直りできました。
ある日、平和な街に突然灰色の男たちが現れました。彼らは人間の時間を盗む「時間どろぼう」でした。だまされて時間を盗まれた大人たちは、死に物狂いで時間を節約するようになります。街の人々の様子がおかしくなったことに気付いたモモは、時間どろぼうから時間をとりもどそうと奮闘します。
時間とはなにか、生きるとは何か。タイムパフォーマンスが重視される今だからこそ読みたい作品。1970年代に書かれた作品であるにもかかわらず、読むたびに「今の私たちのことだ!」と感じる、すごい本です。
しょうがっこうが、きらいです! 山本悦子/作 佐藤真紀子/絵 あかね書房 きょう、学校いきたくないかも、と思っちゃったひとに。 小学校一年生のマユは思ってしまったのです。「学校行きたくないかも」。
授業は簡単でつまらないし、男の子は乱暴だし、給食のエビフライは小さいし。
でも、行きたくない原因に気づいてしまうくらいに賢いけれど、解決方法を思いつくにはまだこどもだ。
学校には、いろんな子がいて、いろんな毎日があって、明日はもっといい日かもしれないと思えるお話です。

おすすめの本(絵本)

タイトル             著者表示 出版者    こんな人におすすめ! おすすめコメント
おかえし 村山桂子/さく 織茂恭子/え 福音館書店 子供から大人まで、くすっと笑いを求めている方へ きつねとたぬきがおかえしの仕合っこをしていくおはなしです。人間でも何かを頂いた時は、何かお返しをしなくてはと悩みがち。そんなところから、ありそうなはなしを描いています。
なっちゃんがちっちゃかったころのおはなし 鍋田敬子/さく 福音館書店 子供に「私がちっちゃかった時のお話して」と言われてもうまくお話できない、そんな時に。 これは兄が3人いる末っ子のなっちゃんが小さかった時のお話。とってもとっても小さかったなっちゃんはそれなりに大きく育った兄たちに「いいなあ、小さくって!」と言わせるほどに小さくて、そしていいことばっかり。でも今は… さあ、このお話を読み終わったなら、今度こそお話できるんじゃないでしょうか?「あなたが小さかった時はね、とても、とても小さくて…」
きょうはすてきなおばけの日! 武田美穂/作・絵 ポプラ社 こわい話がすきな人へ ボクが学校へ行くとちゅう おはかで であった かわいい 女の子は… じつは… その正体は… ビックリ! それから はじまる こわいこと。いろいろな おばけが おいかけてくる! だから、にげろ にげろの おおさわぎ! でも、学校も 街も みんな すべてが ひとりのこらず… おばけ! やっとのことで家に帰っても、そこで待っていたのは… 最後は「なぁ~んだ、よかったね」のハッピーエンドだけど… よ~く考えてみると やっぱり たのしく おもしろい おばけの本です。
夜明けまえから暗くなるまで ナタリー・キンジー‐ワーノック/文 メアリー・アゼアリアン/絵 千葉茂樹/訳 BL出版 ナチュラルライフが好きな人
懐かしい100年前の生活が知りたい時
大自然の厳しい環境の中でも、一日中勤勉に働いている家族の様子が描かれた温かみのある版画の絵本です。
いつも隣り近所の人たちと助け会って生きることの大切さが分かります。
ちっちゃなサリーはみていたよ-ひとりでもゆうきをだせたなら- ジャスティン・ロバーツ/ぶん クリスチャン・ロビンソン/え 中井はるの/やく 岩崎書店 明日への希望を見出したいと思う人に アメリカ発刊の翻訳絵本です。ちっちゃなサリーは体がとても小さい女の子。サリーの周りで起こる様々な出来事に、サリーはめげずに立ち向かっていきます。読む人に勇気を出すことの大切さを伝えてくれます。
いぬのサビシー サンディ・ファッセル/文 タル・スワナキット/絵 青山南/訳 光村教育図書 だれかに寄り添ってあげたいひとへ その家のひとたちは、いぬに名前をつけてくれませんでした。その犬は家のひとたちにとって、いらないものだったから。しかたなく、犬は自分で自分に名前をつけます。サビシーと。ある日、家のひとたちはどこかへ行ってしまいます。サビシーを置いて。本当の本当に寂しいになってしまったサビシー。でも、新しいひとたちがやってきて。そう、たいせつな存在には名前をくれるものなのです。幸せを祈る名前をね。もうサビシーではないよ。
ちょっぴりながもちするそうです ヨシタケシンスケ/著 白泉社 人生、もうちょっとだけ楽しいといいな、とささやかな幸せを祈っているひとに ヨシタケ哲学の本というか、おまじないの本というか。これをすると、なにかがちょっぴり明るいほうに、ちょっぴり動く、そんな生き方のヒントのようなことがぎっしり詰まっています。
うさぎのくれたバレエシューズ 安房直子/文 南塚直子/絵 小峰書店 ピンク色が好きなひとにも、そうでないひとにも バレエがじょうずにならない、ひとりの女の子。ある日、女の子のもとにバレエシューズがとどきます。シューズを作ったのは、さくらの木のなかにある、くつやのうさぎでした。女の子は、ピンクのバレエシューズをはき、うさぎたちとおどりはじめます。
ピンク色のけしきがうつくしい一冊です。
はるとあき 斉藤倫/作 うきまる/作 吉田尚令/絵 小学館 ともだちにあえない人に はるはなつとふゆには会えるけれど、絶対に会うことがかなわないあきに手紙を書くことを思いつきます。
はるがなつに託した手紙はあきに渡され、その返事はふゆからはるへ。
会えないけれど寄りそう心がうれしいおはなしです
うちゅういちのたかいたかい ホッシーナッキー/作 中央公論新社 小さいこどもとのすごし方に悩むすべての人に こうきたか、という開き方に、こども心のつかみはばっちりでしょう。
あとは、細かいことは言いっこなしの展開です。
読んだあとは、それぞれの「たかいたかい」をあみだして下さいね。
わたしのげぼく 上野そら/作 くまくら珠美/絵 アルファポリス ネコを愛するひとたちへ ネコにとって、飼い主は主人?友だち?それとも…げぼく?!
人がネコを愛するように、ネコもネコのやり方で人を愛してくれている、そんなふうに思える絵本です。